憂鬱な日曜日の始まり
なんだかんだとあの人のことを気にしている。たぶん私の中で怒りが消化しきれてないのだな。
なにに対する怒りかといえば、彼の無神経さなのだろう。しかし、彼は自分の無神経さがたぶんわかっていない。
無神経さに対する怒りというのは、たぶん無意識に相手に求めてしまっている会話の感度のことだ。ここがずれると、すごくストレスになる。お互い様なんだけど。
私の発したいくつかの言葉が、彼の心をえぐってしまったのだろうし、彼もまた私に対していくつかのナイフを刺した。
言わなきゃわからない、のは事実だが、コミュニケーションの中で言葉で伝えられることは真意のせいぜい5割くらいではないかと私は思う。メールの場合は2割くらいかと。どうしてもそれを超える範疇は、想像力に頼るしかない。
私と彼の場合。たぶん彼の日本語力より私の英語力の方がかなり上であったことは確かだが、それでも私の英語が非常に細かい部分に渡って繊細かつ正確なニュアンスを伝えられていたかというと不明だ。一方、彼の発する言葉は英語日本語関係なく抽象的な言葉が多いのが難点だった。
さらに言えば、どうやらこの人はどうも女性に慣れていない無骨なタイプだ。日本人であっても、コミュニケーションがあまりにも下手すぎる男性がいるのに、言葉の壁があり、文化的背景も異なる場合さらに難しい。
丸くてふわふわした美味しい白いものときいて、マシュマロしか想像できない人は、肉まんや杏仁豆腐を想像している人もいるという状況に対応できない。
私は彼が、日本が大好きだ、日本をもっと知りたいというので、それならやはり日本語をきちんと学ぶべきと伝えた。しかし日本語を使うのがとてもストレスなら、英語を使いながら友達を作って、徐々に日本を知っていけばいいとも言った。
しかし、職場に日本語を学ぶ機会がない、僕の好きな日本人がいない、英語習得を目的として近づいてくる日本人は嫌、などなどと言って行動しない。
なんとか自分で頑張ってもらいたい。
私は、彼が早まったりしないかなんとなく気がかりで、かわいい甥っ子たちの世話を少し早めに切り上げて帰宅した。だけど、なにを心配したとで、自分にできることはもうなさそうだ。
これは自分のエゴなんだろうな。
もはや婚活の話じゃないんだけど、まあそんなこんなで土日を潰してるようじゃ、わたしの結婚が進むはずもないわ…