プロによるヘアメイク、そして撮影

朝11時からヘアメイク。13時から撮影だった。

ヘアメイクはアトリエはるかでやってもらった。

巻き髪とストレート、どちらがお好みですかといわれた。あるいは、可愛い系かキレイ系か。

わからないのでお任せにした（あとで考えると可愛い系の方が良かったのかもしれないが、その時その選択肢がそれぞれ意味するイメージがよくわからなかった）。そしたら、髪が長いから少し巻くと良いかもしれない、と巻いてくれた。思った以上にくるくるだったが、初めての経験なのでいいことにしよう。

メイクは別のお姉さんがしてくれた。黒のアイラインは普段私は滅多に引かないが、プロが良いといっているんだから良いのかもしれないと素直に思ってみる。ただ、ちょっと顔がきつく見える気がした。私はクールより、ナチュラルで優しいと思われたいので、少し不安になった。でも、写真を撮ると肉眼で見るより少しぼけるから、多少しっかりラインが引いてある方が良いとのこと。よし、プロの目を信じよう。

別料金だが眉毛も整えてもらった。左右が非対称でカーブが少し異なっていたのが、フラットに綺麗になった。これはお願いする価値あり。

今日は乾燥しているので、保湿力の高いカラーのグロスを塗ってくれた。オレンジとピンクの間くらいのお姉さんが勧めてくれた色のものを、塗り直し用に一本別で購入もした。

グロスがきれているのでちょうどいいし、やはり自分を客観的に見てくれる第三者の意見は貴重。

ヘアメイクは30分くらいで終わった。思った以上に早かった。

次に、フォトスタジオに向かう。とてもこじんまりとしたアットホームなスタジオだったが、P社が良く会員を紹介していると見られ、婚活写真を相当撮りなれていると見られる。

撮影後の修正で、ウエストが縮まり、二の腕がシャープになった。5キロくらい痩せたような感じになり、肌に修正が入った。確かに修正後の方が圧倒的に綺麗に見えるが、すごく罪悪感がある。

まあともかく、懸念していた足もとは映らなかったし、カメラマンが修正してよく仕上げてくれたので、だいぶマシになった。

最近の写真は、しみもしわも加工で消すことができ、白髪ならば黒く、歯の色も白くすることができるらしい。本当にすごいことだ。それこそ、カーディガンがほつれていたとしたって加工で治せる模様。

昨日の私の悩みっぷりはなんだったのだろう。スカートの毛玉を気にしていた朝はなんだったのだろう。

ま、いずれにせよ撮影は終わり、データも別料金だが買い求めることができたので購入した。

プロの方に撮って頂くことなどそうそうないので、貴重な機会である。いかにも“お見合い写真“であるのは依然として恥ずかしいが、少なくとも実物より5割増で美しい写真である。

カメラマンの方に聞いたところ、撮影後もし何か問題があれば相談所から直接カメラマンに修正依頼が行くこともあるそうだ。それくらいP相談所は徹底して会員の面倒を見ているらしい。やっぱり面倒見のいいとこにしてよかった。

加工中カメラマンは、女性が仕事に没頭し、結婚の年齢が遅くなってしまう社会全体の状況をひたすら憂いていた。可愛げのない女性が多くなっているし、価値観が欧米化しているのが良くないとも言っていた。仕事にどんなに没頭したって何も残らないのだから、結婚して幸せを掴むべきだそうだ。

失礼な人だなあと思ったが、ニコニコ笑って過ごした。これは私が妹に倣った処世術である。

この後再度P社でカウンセリングがあるが、早くも帰ってお風呂に入りたい気分だ。