撮影用の服で悩む。。。
プロがお化粧をしてくれて、ヘアセットもやってくれて、かつ写真も撮ってくれて、そのお金もサービスしてくれることになったP相談所。
しかし、こんな至れり尽くせりなのに、それでも明日の撮影が恥ずかしいし自信がなくて嫌で申し訳ない。
どれだけ嫌かといえば、3日前から顔に吹き出物が複数できて、血が出ているくらいだ。ここ最近やけに忙しいというのも大きな理由かもしれないが、普段は肌トラブルが少なめなのに、こんな時に限ってという思いは拭えない。
このタイミングや要領の悪さは、未来に旦那さんになってくれるかもしれない候補の人たちには知られたくないものである。
話が随分ずれた。
今日は服の話だ。
P相談所の方から、撮影時の服のおすすめとして送られてきた参考写真は、かなり綺麗なスカイブルーやオレンジなどのカクテルドレスだった。
しかし私はそういうドレスはダークパープルか黒しか持っていない。ちなみに黒などは顔が暗く見えるからやめたほうがいいらしい。
ビジューのついたブラウスももっているが、それも白と紺だ。白もぼやけるからおすすめしないとのこと。
さらにパンツでなくスカートで、肌色のストッキングを着用せよとのこと。
困ったぞ。。。
私は洋服のサイズでいうとL-LLで、スーツやドレスなどで言えば13号だ。幸いにも市販されているサイズではあるが、腕や足がひどく太い。実は、お腹はそんなに出ていないしくびれもある。ただ、それを補うに余りある腕と足の太さ。例えるならば、むちむちの乳幼児にくびれと相応のおっぱいを追加したような形だ。
足を出したくないので、ブルーになる。しかし、まず着るものを決めなければ。
服や髪型、メイクなどで悩むと、あの私をけちょんけちょんにけなし尽くした姉こそ頼りになる。なぜなら姉はとても優れた美的感覚を持っていて、かなり信頼度の高い判断(どういう素材や形選べばコンプレックスを隠すことができるか、どの色が私の肌に合うか、など)ができるからだ。
そこでまず色味を決めるため、オブラートに包んで何枚か写真を送りアドバイスをもらう。
姉曰く、グレーのものはまったく似合っていない。いっぽう、赤はとてもよくにあっている、とのこと。
また、P社のカウンセラーの方にも恥を忍んでかろうじて使えそうな明るい服の着衣写真を送る。すると、即答でこの服がいいです、との返答があった。それも、姉が良いと言った赤のニットだった。
普段そこまで着ない服だったが、こういう時は第三者のアドバイスに従うほうがいい。なぜならば自分の外見だけは、自分が一番みていないからだ。
また、時間があればワンピースを用意したほうがいいというアドバイスももらい、昼に少し仕事をした後、丸井へ行った。
丸井の店員さんは、私より少し年上に見えたお姉さんだったが、向こうもまた私のことを実年齢より年上に見ているように感じられた。ちょっと傷ついたが、それが私の本当の見え方なのだろう。気をつけなければ。
それはそうと、そのお姉さんには、正直に“婚活写真用にこういう服を用意すべしと言われて探している”と伝えた。何事もプロに相談するのが一番である。プロは、それがすぐに利益にならなくても、アドバイスをしっかりくれる。
私が好きなのはボルドーなのだが、いろんなものを試着させてもらった結果、その人が一番勧めてくれたのもまた、朱色のワンピースにベージュのボレロの組み合わせ。上品かつ華やかであった。
はっきり言って、店頭に飾られているときは赤系のドレスなんてこの歳でかなり恥ずかしいと思ったが、朱色系の赤は着てみるとそこまで派手でもなく、ベージュのボレロがその明るさを少しナチュラルに調整してくれて、可愛いような気がした。
ただ、セットで約60,000円。
たった一度の撮影のために、それ買う?と思ったとき、即決できなかった。せめてデート使いくらいできるものであれば。
名刺だけ頂いて、帰ってきた。
ここまできたら、赤ニットでもうやるっきゃない。せめて遅刻だけはしないように、心に余裕をもって臨もう。明日は雪かもしれない。
頑張ろう、と言い聞かせつつ、湯たんぽにお湯を入れる。
ただとなりで、誰かと手を取り合って生きたいと思うだけで、こんなにも自分を着飾らないといけないのかと思うとしんどい。だけど、若くて綺麗な女性たちでさえ相手が見つからなくて苦労しているくらいなのだから、私なんかその倍以上どうにか取り繕わないとダメなことは明白。
それにしても、私からしたら、あなただったら相談所入らなくても相手が見つかるでしょうというような、綺麗で可愛らしい方もみんな悩んでいる。昔からそうだったのかな?
変な世の中。